宮花物語
「将拓!私も、連れて行って!」
走り去ろうとした将拓は、立ち止まった。
それを見た美麗は、歩みより、後ろから将拓を抱き締めた。
「お願い。あなたがいないと、私……幸せにはなれない……」
「美麗……」
振り返った将拓は、美麗を見つめた。
「辛い旅になると思う。それでも、私に付いてきてくれるか?」
「うん……どんなに辛くたって、将拓がいるもの。」
二人は唇を重ねた。
「そうだと決まれば美麗、早く着替えておいで。寝巻きのままでは、旅もできない。」
「ええ。身支度をして、早めに戻ってくるわ。」
そう言った美麗は、足音を立てずに部屋に戻ると、素早く着替え、手短にある物を布にくるんだ。
「このくらいあれば……」
後は、気づかれないように、外へ出るだけだった。
だが部屋を出た時、戸の外には、父が立っていた。
「っ!!」
見つかったと、一歩後ろに下がった。
「行きなさい、美麗。」
走り去ろうとした将拓は、立ち止まった。
それを見た美麗は、歩みより、後ろから将拓を抱き締めた。
「お願い。あなたがいないと、私……幸せにはなれない……」
「美麗……」
振り返った将拓は、美麗を見つめた。
「辛い旅になると思う。それでも、私に付いてきてくれるか?」
「うん……どんなに辛くたって、将拓がいるもの。」
二人は唇を重ねた。
「そうだと決まれば美麗、早く着替えておいで。寝巻きのままでは、旅もできない。」
「ええ。身支度をして、早めに戻ってくるわ。」
そう言った美麗は、足音を立てずに部屋に戻ると、素早く着替え、手短にある物を布にくるんだ。
「このくらいあれば……」
後は、気づかれないように、外へ出るだけだった。
だが部屋を出た時、戸の外には、父が立っていた。
「っ!!」
見つかったと、一歩後ろに下がった。
「行きなさい、美麗。」