宮花物語
正面の椅子に座っている、お妃が半分呆れた感じで、言った。
「致し方ありません。なにせ、国の外れの村から、こちらへ来たとか。都自体、初めてでございましょう。」
青い衣装を着たお妃が、宥めるように言う。
「きっと、奥様のお美しさに感動して、なかなかお声が出ないのではないかと。」
今度は、濃い桃色の衣装を着たお妃が、答えた。
「申し訳ございません。仰る通り、村から出てきたばかりの、田舎者でございます故、どうかお許しを……」
微かに手が震えているのを見て、正面に座るお妃が、クスッと笑った。
「何も、怖がる事などありません。我らは皆、信寧王をお仕えする者。力を合わせ、王を支えてゆきましょう。」
「はい。」
すると、正面のお妃付きの女人が、黄杏に椅子に座るように、促した。
椅子に座った黄杏は、改めて3人のお妃達と、対面する。
「致し方ありません。なにせ、国の外れの村から、こちらへ来たとか。都自体、初めてでございましょう。」
青い衣装を着たお妃が、宥めるように言う。
「きっと、奥様のお美しさに感動して、なかなかお声が出ないのではないかと。」
今度は、濃い桃色の衣装を着たお妃が、答えた。
「申し訳ございません。仰る通り、村から出てきたばかりの、田舎者でございます故、どうかお許しを……」
微かに手が震えているのを見て、正面に座るお妃が、クスッと笑った。
「何も、怖がる事などありません。我らは皆、信寧王をお仕えする者。力を合わせ、王を支えてゆきましょう。」
「はい。」
すると、正面のお妃付きの女人が、黄杏に椅子に座るように、促した。
椅子に座った黄杏は、改めて3人のお妃達と、対面する。