宮花物語
「私の名は、白蓮。王の正后ですが、お子ができず他の妃に子を委ねるしかありません。王は、そなたをお気に召したとか。一日でも早く、跡継ぎをお願いしますよ。」
「宜しく……お願い致します。」
正面に座っているから、もしかしてとは思ったが、新参者の田舎人にも、優しく声を掛けて下さるところが、正妻らしい人だと、黄杏は思った。
次は、青い衣装を着たお妃だ。
「私は、青蘭と申します。出身は隣の国で、この国の事は一から学びました。そなたも都に出てきたばかりで、分からぬ事ばかりでしょう。困った事がおありなら、何でもご相談に乗りますよ。」
「有り難うございます。宜しくお願い致します。」
信志が、一度は愛した人だと言った青蘭。
儚げだと言っていたけれど、今は少し強くなったのか、しなやかだと言った方が、いいのかもしれない。
どちらにしても、ゆらゆら揺れていそうな感じは、間違いなかった。
そして、その滲み出る色気。
「宜しく……お願い致します。」
正面に座っているから、もしかしてとは思ったが、新参者の田舎人にも、優しく声を掛けて下さるところが、正妻らしい人だと、黄杏は思った。
次は、青い衣装を着たお妃だ。
「私は、青蘭と申します。出身は隣の国で、この国の事は一から学びました。そなたも都に出てきたばかりで、分からぬ事ばかりでしょう。困った事がおありなら、何でもご相談に乗りますよ。」
「有り難うございます。宜しくお願い致します。」
信志が、一度は愛した人だと言った青蘭。
儚げだと言っていたけれど、今は少し強くなったのか、しなやかだと言った方が、いいのかもしれない。
どちらにしても、ゆらゆら揺れていそうな感じは、間違いなかった。
そして、その滲み出る色気。