Hold me 副社長の瞳と彼女の嘘
麻里が自分の席に戻るのを、ホッとして友梨佳は見送った。
仕事が終わり、ショップ出ると友梨佳はスマホをカバンから取り出した。
不意に昨日の始とのやり取りが思い出され、友梨佳は一人歩きながら頬が熱くなり慌てて周りを見渡した。
(私どんな顔してたんだろ……)
チラリとすれ違った男性の視線を感じて、友梨佳は恥ずかしくなり慌てて無表情を決め込んだ。
そして21:20というスマホのディスプレイの文字を見て、始はまだ仕事だろうと思い再度カバンにしまおうとすると、着信をしらす画面が表示され咄嗟に通話ボタンを押していた。
『早いな。出るの』
クスクス笑いながら言った、始の声に友梨佳は恥ずかしくなり早口で言葉を発した。
「ちょうど今電話しようと思ってたんです」
少しの間があって、
『誰に?』
少しトーンの下がった声に、友梨佳は疑問を持ちつつも、
「館長に」
『ならいいけど』
仕事が終わり、ショップ出ると友梨佳はスマホをカバンから取り出した。
不意に昨日の始とのやり取りが思い出され、友梨佳は一人歩きながら頬が熱くなり慌てて周りを見渡した。
(私どんな顔してたんだろ……)
チラリとすれ違った男性の視線を感じて、友梨佳は恥ずかしくなり慌てて無表情を決め込んだ。
そして21:20というスマホのディスプレイの文字を見て、始はまだ仕事だろうと思い再度カバンにしまおうとすると、着信をしらす画面が表示され咄嗟に通話ボタンを押していた。
『早いな。出るの』
クスクス笑いながら言った、始の声に友梨佳は恥ずかしくなり早口で言葉を発した。
「ちょうど今電話しようと思ってたんです」
少しの間があって、
『誰に?』
少しトーンの下がった声に、友梨佳は疑問を持ちつつも、
「館長に」
『ならいいけど』