Hold me 副社長の瞳と彼女の嘘
「あー、おいしかった」
ふわりふわりとする意識の中、友梨佳は楽しい気分で隣の始を見た。

「本当にきれいなかお」
ペチペチと始の頬を触りながら友梨佳はフフッと笑みを漏らした。

「そうか?」
「だって、キレイ。お肌すべすべ。瞳も……あれ?ブルー?」
メガネの中で見える始の瞳をジッと覗き込んで、友梨佳はキョトンとし始に問いかけた。

「ああ、お袋が青いからな」
その言葉に、友梨佳は、「噂本当なんだ~」そう言うと、じっと始の瞳を見つめた。

「お母さまはどこの方?」
「イギリスと日本」
ジッと友梨佳に見つめられたまま、面白そうに始は答えると友梨佳との距離を縮めた。

「ぱっと見みると茶色だけど、うっすらブルーがきれいね。もっと見たい」
そう言って始のメガネに触れようとしたところで、その手が遮られた。

「俺のメガネを外す時はキスするときだ」
そう言ってメガネを外すと、友梨佳の唇を奪った。
触れるだけではない、ゆっくりとそれでいて深いキスに友梨佳は酒でぼんやりとした頭が、さらに気持ちの良いキスでとろけそうになった。

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