意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
プロローグ
「ガイ……」
色っぽい声でそう俺の名前を呼ぶお前。
二重の大きな目は涙で潤み、小さな愛らしいその唇は妖しく艶めいている。
……全てが、全てが愛おしい。
俺を見つめるその瞳も
濡れたその唇も
小さく筋の通った鼻も
俺の名前を呼ぶ可愛い声も
俺に触れる手も
お前のそのぬくもりも
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