意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
体に鋭い痛みが走る。
感じたこともない痛みに悲鳴が漏れそうになる。
「ヘレン、君の力は強すぎる。君が魔法を使えば使うほど、君を苦しめる。」
「あっ……!!あ、あ〜っ!!」
痛みに耐えきれなくなり膝から崩れ落ちる。
「ヘレン、落ち着いて、落ち着いて深呼吸をして。大丈夫、大丈夫だ。」
自分の体が緑色の淡い光に包まれていく。
「はぁ…はぁ…陛下…」
「すまない、辛かったね。でもこれでようやく分かったよ。」