意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
* * *
窓から夕日が差し込む寝室。
寝室のベッドの上で押し倒されている私と押し倒している王子。
上には私にまたがる王子と天井というこの状況に、
私の心臓はバクバクと激しく動いている。
陛下の部屋から連れ出されて、王子との自室へと連れ戻された私は、
かなり雑にベッドの上に投げられた。
起き上がろうとすれば抑えつけるように王子が跨ってきて身動きが取れない。
両手は王子の左手によって上の方で拘束されてしまった。
「……許さない。」