意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
まだ会ってたったの数日。
まだ関わりを持ってたったの数日。
『好きになるのに時間なんて関係ない』
とはよく言ったものだとつくづく思う。
こんなにも近くにいるのに、
ガイ・セイクリッドというこの男はどこか遠くいる気がしてならない。
手を伸ばしても届かない、
それだけ大きな期待と希望を背負った人。
彼という存在を認識する度に、
胸の奥がキュッと軋むように音をあげる。