意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
* 4 *
無性に会いたくなった。
あれから1週間が過ぎた。
私が王子の護衛になってからもうすぐ2週間になろうとしている。
4月も終わりに近づき、気温も少しずつ高くなっていた。
そのせいか、昼過ぎの今の時間は本当に暖かい。
「つまらない、つまらないわ。」
ソファーに座りながら読んでいた小難しい本のページの端を軽くいじる。
あの日から私は王子に外出禁止をくらっていた。
王子がいない時は部屋から出るな、だそうで。
これじゃあどっちが守られているのか分かったものじゃない。