意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!





それでも、今言ったことは全部事実。



『それはお前にだけだ。』



その言葉がどこまで本当かなんてわからないけど、



今だけは、私の都合のいいように解釈しても構いませんか?



「本当に、さっきまでは仕事の事しか頭になかったが。」



ギュッと力を込め胸に顔を埋める王子。



「……今は、お前の事で頭がいっぱいだ。」



少しくぐもっていたけど、



私の耳にはしっかり届いた。
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