意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!






部屋の扉を開けた先にいた陛下になんと返せばいいのかわからない。



以前のことがあってからあまり関わることななかったのに、



今になってなんの用があるの?



「もしかして、ガイに何か言われた?」



「えっと、部屋の外に出るなと。」



「じゃあ人を入れるなとは言われてないわけか。それなら失礼するよ。」



「あ、陛下!」



私の横をすり抜けて部屋に入った陛下は、



さっきまで私が座っていた場所に腰掛け、



机に置いておいた本のページをペラペラとめくっている。
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