意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
「先程は申し訳ありませんでした。」
「え?」
「リア王女は一度ヒステリックになるとなかなかおさまらなくて。美貌を褒めるのが一番なのです。」
……あぁ。あの私よりリア王女のがずっと美しいって言葉ね。
それにしても美貌褒めるのが一番とかなんて面倒な性格。
「お気になさらず。構いませんよ。」
イラつきで口調が荒くなるのをなんとか抑え、
愛想笑いを浮かべる。
「それではこちらの部屋です。どうぞ。」