意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
さすがに驚いたのか慌ててリア王女の元に走りよるレイさん。
まぁ、普通はそう思うのよね。
……あらかた予想はつくけど。
「いったい何を言ったんですか。」
扉に寄りかかって立っているガイ王子にそう尋ねれば、
「何度言っても聞かなかったからな、率直に嫌いだと言った。」
おおむね予想通りの返答が返ってきた。
「はぁ……さすがです、その素直さ。」
「そうだろう?」
「褒めてはいません。」