意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!





* * *



「え?ガイ王子とリア王女がいない?」



「そうなんです。見かけていませんか?」



「すいません、見てないです。……けど私も探します。」



「ありがとうございます!助かります!」



食事の場として使われていた部屋の片付けを手伝っている最中に、



リア王女の護衛であるレイさんに声をかけられた。



王族の者はこの城に泊まることになっているため、



リア王女を部屋に案内しようとしたところいないことに気づいたとのこと。



幸い、国民は全員城を出たことは確認されているため探しやすいだろう。
< 204 / 270 >

この作品をシェア

pagetop