意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です！

「事実、じゃない？タラシ兄上。」



「いつの間にそんな憎まれ口叩くようになったんだか。」



喋るのがいつも以上に困難だ。



スラスラと言葉を並べることが出来ない。



きっとその事に、兄上も気付いている。



気づいていて、こうやって笑ってくれているんだ。



「……俺はもう戻るよ。もう少し相手してやりたいけど、俺も暇じゃないからな。」



「別に、相手して欲しい、なんて、頼んで、ないから。」



「そこは素直に受け止めておけよばーか。」