意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!






今までは普通に開けていた扉を開けることも難しい。



「はぁ…はぁ…」



これだけの事なのに、もう既に息が上がっている。



医務室の先に続く長い廊下を見る。



あまりの長さに先が見えない。



「そう言えば……」



医務室は城内の中でも一番端に位置している。



そして私の目的地は城内のもう一方の端の方。



……要は、この体で城の端から端まで歩くことになる。
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