意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
* * *
やっと……ついた。
あれからいったいどれだけの時間が経ったのだろうか。
少なくとも1時間は経った。
それだけは時計を見なくてもわかる。
とりあえず、かなりの時間をかけてようやくこの部屋に辿り着いた。
なんとか痛みに襲われることもなく到着することが出来た。
「王族の方に、会う、のに、この格好は、少し、失礼、かな。」
白いバスローブのような形をした服に素足。
髪は寝起きで乱れたままだ。