意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
「……突然、申し訳、ありま、せん。ガイ様の、護衛、を、務めさせて、頂いている、はぁ…はぁ…ヘレン…ステラ、と、申します。」
「……君が例の創られた魔法師か。」
そう言って私の事を舐めるように見るのは、
きっとリア王女のお父上であるルーザン王国の王だろう。
「フラン陛下、彼女にはまだ力が残っているのかな?」
「見ての通りです。力の強さで体をむしばまれている。これ以上無理をさせるわけには」
「つまり時期に死ぬ運命だと。ならば力を使い果たして死んでもさほど変わりますまい。」
「……本気で言っているんですか。」