意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
淡々と当然のように言ってのけるルーザン王国の王に、
さすがに苛立ちを隠せない様子の陛下。
それは私の兄上も……ガイ王子も同じに見える。
「まぁ、こんなに衰弱しているようでは、用無しで終わるかもしれませんがな。」
「……ならば、試してみますか。」
「なに?」
「国の、ために、死んでやるって言ってんのよ!」
「ほぉ……随分と強気だな。その体でか?」
「バカを言うな!!」