意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!





「………王子?」



王子の怒鳴り声で部屋が静寂包まれた。



呆気に取られてる間に、王子は私の前に来てガッチリと肩を掴んだ。



「死ぬだなんて許さない!言っただろう!お前を失いたくないと!」



「王子……」



あの日、私と王子の想いが通じあったあの日。



王子は確かに私にそう言った。



でも



「でも、私は、死にますよ?」



「っ……ヘレン……」
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