意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!







「任務を請け負うのは彼女だけで充分です。ガイ王子は我が娘とことの成り行きを見ていてくれればそれで。」



「あんたの娘と一生を添え遂げるつもりはない。俺にはヘレンがいればそれでいい。」



「……我が国の王女に、なんという口の聞き方。」



「そちらこそ、俺の大切な恋人でありディーヴァ王国の貴き魔法師になんという口の聞き方か。」



ルーザン王国の王とガイ王子の睨み合いに制止の声を上げたのは、



以外にも王女であるリア王女だった。



「お父様、私はもうよいのです。それに、昨晩は彼女にも酷いことをしてしまいました故、私は彼から手を引きとうございます。」



「り、リア、急に何を言うか!」
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