意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!







「不釣り合いだったのは、彼女ではなく私だったようです。」



強がっているわけじゃない。



本当にもうこれでいいのだと、



そう言い微笑む彼女に誰も言葉が出なかった。



……あぁ、本当に空気の読めない狂気だこと。



「くっ……!!」



「ヘレン!!」



突如再来した痛みに倒れそうになるも、



王子の差し出してくれた支えでなんとか持ちこたえる。
< 231 / 270 >

この作品をシェア

pagetop