意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!







「……悪魔の力が最も弱まるその日に、絶滅を狙うと?」



「そうです、フラン陛下。その方が……少しかもしれませんが、彼女の負担も減るかと存じます。」



「アラン、次の新月は?」



「7日後です。」



意識が朦朧とする中、



微かに届く会話に耳をすませる。



残された時間はたったの7日。



その僅かな時間に胸を痛める。



「王子……ガイ、王子……」
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