意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!







「大丈夫だ……絶対に死なせない。」



消え入りそうな声で名前を呼べば、



力強く手を握り応えてくれる王子。



口調こそは力強いものの、



震えていて、



手に込められた力は強いものの、



震えていて。



……ねぇ、あなたは今どんな顔をしているの?



視界が霞んでうまく見えないの。
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