意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!







『俺はこの手を離したりしないから。だからお前も、俺の手を絶対に離すな。』



俺は、心の底から、ヘレンのことを



『俺に全てを預けて、ヘレン。』



愛していたんだ。



「思い出したか、ガイ。」



「……兄上。」



「ヘレン・ステラ。命を落としたお前を救うために、自ら死を選んだ女性だ。」



いつの間にいたのか、俺の隣に立ってヘレンの写真を見つめる兄上。
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