意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!






「記録?」



「彼女はお前の未来を思って、お前の中から自分の記憶を消した。」



「……だから俺は、彼女を。」



「ガイ。お前の中に宿る命は彼女の辿るはずだった未来だ。決して無駄にしてはいけない。」



「あぁ。」



「もう彼女はいない。三年前に死んだ。」



「……あぁ。」



「お前はそれを、受け止めなきゃいけない。」



「………あぁ。」
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