意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!




自分が気付かないふりをしていただけで、



私はどこも普通じゃなかった。



武器がなくても魔法を使えた。



そして、無意識に魔法を使い続けていた。



幼い頃からずっと無意識に、



私は自分の周りに魔法を張り外敵から身を守っていた。



どこに誰がいるか、何があるか、遥か遠くまで認識する事ができた。



ことごとく普通を覆す自分の力が気持ち悪くて



1人、夜の自室で何度も吐いた。



声が枯れるまで泣き、
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