意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!




目に見えない何かに怯えて一夜を過ごし続けた。



そんな私に、この17歳の誕生日の今日。



念願の任務が与えられた。



今までの苦しかった2年間は、



自分の普通ではない力と向き合い戦ってきた2年間は、



決して無駄ではなかったと



そう思うことが許された瞬間だった。



生きてやりたい。



守り抜いてやりたい。



ガイ王子を、



二年前、さんざん自分を傷つけた自分を。
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