意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!

アランとヘレン。






翌日。



王子の腕の中で目を覚ました私は、



朝食を済ませ、昨日と同じように自室で執務をこなす王子の傍に仕えていた。



だが、今日はやけに人の出入りが多い。



話を盗み聞きした限りでは、



ガイ王子とその他数名の我国の騎士が明日、城下に出向くらしい。



どうにも、近頃山に住む悪魔が城下まで降りて人々を襲っているのだとか。



その実態の調査と被害の大きさを確認するべく、



国王陛下に代わり王子自らが足を運ぶのだろう。



……と、なるとやはり必然的に
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