意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
「ガイ王子、同行する騎士の人数を増やしましょう。2人では少なすぎます。」
「……いや、2人でいい。俺には昨日から護衛がいるからな。彼女がいれば、なんの問題もない。」
私も同行、するんですよね……。
「ですが彼女は……その、なんといいますか」
あー分かりますよ分かりますとも。
魔法が上手く使えないへっぽこだって言いたいんでしょう?
「彼女では力不足だと?」
「とととんでもありません王子!ふ、2人ですね!承知いたしました!し、失礼します!」
……なんと逃げ足の速いこと。