意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
多くの人々が城の方向へと逃げていく。
その人の波の間……見えた、黒い影が。
「王子!我々にお任せ下さい!護衛!お前も下がって」
『ギャぁぁぁぁぁぁ!』
城下にけたましい悪魔の断末魔が響き渡る。
「あんたらが下がってなよ、邪魔だから。」
あー本当に使いづらいわ。
人の波が途切れてきて悪魔の姿が正確に捉えられるようになってきた。
さっきの悪魔がいた場所に向けたままだった銃を違う悪魔に向ける。