意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
エンジ色のシンプルな髪留めだ。
きっと普段髪の毛を一つにくくっている私が使いやすいようなのを選んでくれたんだろう。
見た目の可愛さはもちろん機能性もバッチリだ。
「……うん。やっぱりお前の髪色に良く似合う。」
「あ、ありがとう、ございます。」
優しく微笑まれ、思わず目を逸らしてしまった。
「じゃあこれ一つ。」
「はいよ。」
「え!王子いいですよ!自分で買います!」
「いいから。」