俺とお前
昇降口でクラス分けの紙を見ようとしたけど紙の近くで他の同級生がたむろしているので諦めて教室に向かおうとした時
「ねぇ、あんたどこ中?」
後ろから声をかけられたけど俺じゃないだろうとスルーして階段を登ろうとした時
「無視か!あんただよ!」
制服の裾を引っ張られよろけながら慌てて振り返る。
そこに居たのはロングヘアーの女。
高校デビューとかそういうのは無くてごく普通の女。
「……なに?」
めんどくさそうに問いかけると女が俺の背中をバシッと叩いて
「暗い!暗いよ!で、あんたどこ中?」
「海山中」
「みやま?遠くない?」
そう。俺が通ってた中学からは電車で1時間の距離。
「なんでここ来たのー?」
興味津々に問いかけてくる女をのし避けて階段を上り始めると
「あ、私!新谷奈楠!またあとでね!!」
階段を上る俺に名前を叫んで去っていった女。
「何なんだよ…あいつ」
イライラしながら教室へ向かう俺
「あらや なな……」
そんな俺が不意に口ずさんだ。
「ねぇ、あんたどこ中?」
後ろから声をかけられたけど俺じゃないだろうとスルーして階段を登ろうとした時
「無視か!あんただよ!」
制服の裾を引っ張られよろけながら慌てて振り返る。
そこに居たのはロングヘアーの女。
高校デビューとかそういうのは無くてごく普通の女。
「……なに?」
めんどくさそうに問いかけると女が俺の背中をバシッと叩いて
「暗い!暗いよ!で、あんたどこ中?」
「海山中」
「みやま?遠くない?」
そう。俺が通ってた中学からは電車で1時間の距離。
「なんでここ来たのー?」
興味津々に問いかけてくる女をのし避けて階段を上り始めると
「あ、私!新谷奈楠!またあとでね!!」
階段を上る俺に名前を叫んで去っていった女。
「何なんだよ…あいつ」
イライラしながら教室へ向かう俺
「あらや なな……」
そんな俺が不意に口ずさんだ。