本当に大切なモノ
後日、私達は塾が終わると、この日も花音のもとへ行った。親には、塾で自習をすると言ってある。
今日は、悪霊退治をするために、綿密に打ち合わせをするらしいが、家に花音の姿はなかった。
「どこにいるんだろう。」
「さぁな。手分けして探すか。」と、山下君が言ったその時、玄関の右側の壁がグニャンと揺らいだ。
「うわっ⁉」
私達が驚いていると、揺らいだ壁に襖が現れて開いた。
「ごめん、ごめん。今、知神様が来てるから気付かなかった。」
「え⁉知神様が来てるの?」
「うん。こっち来て。どうせなら、知神様と一緒にお茶でも飲もう。」
花音がそう言ったとき、また、襖が開いた。
「あ、知神様。もう、帰られるのですか?」
「ええ。」
知神様は本当に無表情な男性だった。
「は、はじめまして。」
私が、知神様に挨拶をすると、はじめまして、と返事をして、七鬼君と向かい合った。
「君は、七鬼君ですね。大きくなりましたね。」
「あ、はい。知っているんですか?」
「ええ。七鬼君のことは幼い頃から知っていますよ。」
知神様は七鬼君と話した後、それでは、とお辞儀をして去っていった。
「すっげー、無愛想だな。」
「あはは。でも、いい神様だよ。」
と、少女が誇らしげに言った。
「よし。じゃあ、打ち合わせをしよっか。」
その後、私達はは花音に御札の使い方などを教わった。
今日は、悪霊退治をするために、綿密に打ち合わせをするらしいが、家に花音の姿はなかった。
「どこにいるんだろう。」
「さぁな。手分けして探すか。」と、山下君が言ったその時、玄関の右側の壁がグニャンと揺らいだ。
「うわっ⁉」
私達が驚いていると、揺らいだ壁に襖が現れて開いた。
「ごめん、ごめん。今、知神様が来てるから気付かなかった。」
「え⁉知神様が来てるの?」
「うん。こっち来て。どうせなら、知神様と一緒にお茶でも飲もう。」
花音がそう言ったとき、また、襖が開いた。
「あ、知神様。もう、帰られるのですか?」
「ええ。」
知神様は本当に無表情な男性だった。
「は、はじめまして。」
私が、知神様に挨拶をすると、はじめまして、と返事をして、七鬼君と向かい合った。
「君は、七鬼君ですね。大きくなりましたね。」
「あ、はい。知っているんですか?」
「ええ。七鬼君のことは幼い頃から知っていますよ。」
知神様は七鬼君と話した後、それでは、とお辞儀をして去っていった。
「すっげー、無愛想だな。」
「あはは。でも、いい神様だよ。」
と、少女が誇らしげに言った。
「よし。じゃあ、打ち合わせをしよっか。」
その後、私達はは花音に御札の使い方などを教わった。