10年経っても
どう思ってるって、別に、1組に行ったらいつもドアの前に来るから、リナ呼んでもらう為に少し話すくらいで、それ以外に話すことも大してないし、あいつのことなんて、詳しいことなんにも知らないし、別に-

『別に…どうも思ってないけど。』

『ほんとにー?どうも思ってないのに、毎日仲良さそうにしちゃってさーぁ』

リナが私の顔を覗き込んでくる。

すっごい楽しそうな顔して…

『別に仲良くしてないし!むしろ、あんな物ぶつけられて仲悪いよ。アイツ私のこと嫌いなんだよ多分…』

そこまで言って、リナの方を見たら呆れたような顔をしてた。

『あんたバカじゃないの~。男なんてコドモなんだからさ~好きな子には、ちょっかいかけるでしょ!』


『ハァ…?好きな子にゴミ箱のフタ投げるんかい…』

私は鼻で笑って見せたけど、心中穏やかではなかった。

-好きな子には、ちょっかいかけるでしょ-

好きな…子?
< 27 / 33 >

この作品をシェア

pagetop