Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
「先輩っ♪」
「んぁ?」
相変わらず気の抜けた返事をする先輩。
でも、これがいとおしくて可愛い。
「真央のとこ、行こ?」
「あぁ。行こうぜ。」
私は先輩と手を繋ぎながら真央と慶太が同棲しているアパートへ向かった。
真央たちは実家に近いアパートを借りて住んでいる。
「やっと…真央の所行けるね。」
「だなぁー…最近忙しくて全然行けてなかったからなぁ。」
「赤ちゃん、真央に似てるのかな?」
「どうだろうなぁー、楽しみだなっ♪」
「うんっ!!」
そんな話しをしているとあっという間にアパートの前に着いていた。
―ピンポーンッ…
「はーい!」
わぁ…真央の声、久々聞いた。
忙しくて電話する暇がなく、ずっとメールのやりとりだったから。