Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
【真実】




「なぁ…?」

そう言いながら、突然私の隣りの席に移動してきた直哉。



その行動といい直哉の表情といい、少し疑問を抱いたまま反応する。

「ん?どうしたの?」



「彼氏が居る女に告白するのはだめか?」

え…?直哉好きな人居たのっ!?



私はそれに驚きを隠せなかった。

「好きな人、居たんだ♪で、付き合いたい気持ちはあるの?」



私がそう聞くと、直哉はすこし黙り込み、重い口をゆっくり開く。


「あぁ、言ってなかったけど、入学してから。」


入学してからっ!?

なーんでもっと早めに言ってくれなかったのっ!?


協力したのにっ!ってかっ!!!!

もう軽く1年は片思いしてるんだねっ!!



…私はそう言いたかったけど、直哉の表情は真剣そのものでとても言える状況ではなかった。



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