Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
「長いね。片思い。」
私はそれだけを言った。
「あぁ、感情…押し殺してるからな。」
そう笑顔で言った直哉の表情はどこか寂しさがあった。
「そっか…で、付き合いたいとは思う?」
「そりゃー…付き合えるもんなら付き合いてぇーけど…」
「…けど?」
私はそう言いながら直哉の顔を覗き込む。
「けどよぉ…彼氏持ちだぜ?叶うわけねぇだろ?」
「ん~…難しいね。」
「だろ?だから苦労してんだよなぁ~…」
笑顔で言う直哉の表情には、やっぱりどこか悲しく見える。
「ん~…気持ち伝えるだけじゃ満足しない?」
「伝える…迷惑じゃねぇーかな?」
「好きって言われて迷惑~だなんて思う人居ないと思うよ?」
「だといいけど…」
「急にどうしたの?らしくないよ?大丈夫…?」
私がそう言いながら直哉の顔を覗き込んだ時だった…。