Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
【別れ】



―プルルップルルッ…

ねぇ…出て。

―プルルップルルッ…

ねぇ…出てよ。

―プルルップルルッ…

何やってるの…?早く出て。



コールが何度も続けば続くほど私の心は

不安感に襲われて行った。



―プルルップルルッ…

な…に、して…るの…?



私の目から静かに涙が溢れた時だった…。




『……。』

電話に出た。


でも相手の反応は全くない。

雑音しか聞こえてこない。



「…せ…んぱい…?」

私が震えた声で言った時…



『なに?』

明らかにキレている太い声。


その声ははっきりしていてよく耳に届いた。

…何か怖い…。



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