Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜




「何か…あった?」

『お前こそ、何かあったのかよ?』


先輩の声の太さは変わらない。




いつもだったら、どうしたっ!?って言ってくれるのに…。


私はもっと不安感で押しつぶされそうになる。




「何もないけど…今、どこに居るの?」

私は不安感を誤魔化そうと明るく言った。



『ん?家だけど。』

先輩の声は、相変わらずだった…。



「行って…いい?」

『………。』


無言だった。

寂しい、寂しいよ…先輩。



何か言って…?


家に行っちゃだめなの…?




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