Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
俺は仕方なく通話ボタンを押し、電話に出る。
「………。」
でも俺は話す気はもちろんなく、無言。
『…せ…んぱい…?』
未来の声が震えていた。
本来の俺だったらどうしたっ!?って言ってることだろう。
でも、今の俺にはそんな冷静な答えを出せるほど平常心は持ってない。
「なに?」
俺の怒りはどんどん込みあがってくる。
『何か…あった?』
俺の変化を読み取ったのか、声が震えたまま聞いてきた。
「お前こそ、何かあったのかよ?」
俺はこの時、事実を言ったら許そうと思っていた…。
でも…未来は、
「何もない。」
そう言った。
あんなことがあったのに何もない?
ふざけたこと言ってんじゃねぇーよ…。