Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
私は、抑え切れない涙を流し続けた。
―トントンッ…
戸を叩く音は静かに部屋で響く。
「未来?居るんでしょ?」
お母さん…さっき何も言わないで2階に上がったから心配してるのかな…?
「居ないのー…?」
すごく優しい声。
お母さん…今、お母さんに会ったら何て言うかな?
まーた泣いてる!って笑っちゃうかな…?
「未来…?居るよね、あけるよ?」
そう言って母はゆっくり入ってきて、私の隣りに座った。
「何があった?辛いこと、あったんだね。お母さんに話しなさい。未来のこと、お母さんが一番知ってるんだからね。」
「…うん。」
私はそう言ってお母さんに、
今日あった事をすべて話した。
お母さんはその間、ただ私の背中を擦りながら
意見も何も言わず、ずっと聞いててくれた。