Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
私は心から後悔した…。
何であの時、直哉を軽く抱きしめちゃったんだろう…?って…。
あの時、もし先輩が見てたのなら…?
私…、どうしよう。
私の涙は大粒に変わって、多く流れていた。
「電話…してみる…。」
「そぅ、頑張ってね。お母さん、下に居るから何かあったら降りておいで。」
そう言って優しく頭を撫でて、部屋を出て行った。
真央が居ない今、私が頼れるのはお母さんしか居ない。
―ねぇ、真央?
真央だったら何て言うかな?
今の私には、やっぱり真央の存在が必要だよ…。
私は携帯に手を伸ばし、
メモリーから先輩を引き出し、
しばらく画面を見つめる。
「はぁ~…」
私は不安になる気持ちを抑えて、
通話ボタンに力を入れる。