Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
―プルルップルルッ…
出て…お願い…
―プルルップルッ…
2回目のコールの途中に先輩は出た。
『はい。』
「…先輩?」
『あぁ。』
ちょっと声が落ちていた。
何か…あったのかな?
「話しがあるの、会えないかな…?」
私は平然を保つよう努力した。
『俺もある。』
先輩の声は少し太くなり、力強くそう言った。
何かを決心したかのように…。
「じゃぁ、先輩の家…行きます。」
『わかった。じゃ…』
先輩はそう言って電話を切った。
―ツーッツーッ…
切れた電話を耳に当てたまま私は、
呆然としていた。
先輩の…話って何…?
私の心の中で不安が一気に大きくなった。