Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
「何か…怒ってない?」
「…別に。」
嘘だ…、少し間があった。
嘘だよね?怒ってるよね?
先輩、嘘つくとき頭かく癖あるんだよ?
わかってる…?
「お前こそ、俺に隠してることねぇのか?」
「隠してること…?」
「あぁ、何かあったんじゃねーの?」
もしかして…告白された時…
見てたのかな…?
見てた…の…かな?
聞いてみる…しかないよね…?
「聞いてっかぁー?」
「あっ!うんっ…。あのさっ…」
「あぁ。」
「この前、放課後、私のクラスに来てた…?」
私は恐る恐る先輩の目を見てみた。
その表情は少し緩くなっていた気がした。
「あぁ…実は見てた。」
そう言って先輩は少し俯いた。
「すべてを話してほしい…」
と、言葉を続けた。
やっぱり見てたんだね…
すべてを…彼氏だもんね。
愛してくれてるからこそ、
全部を聞きたいんだもんね…。
私、勘違いしてた。
嫌われるかもしれないって…。