Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
「未来っ!!!」
背後から大好きな人の声がした。
「・・・先輩…」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
先輩は息を切らしながら近づいてきた。
「先輩…どこにい…」
どこにいたの?って聞こうとした時だった…
私の視線に入ったもの…
それは、第二ボタンが付いていない制服。
「あっ…」
私の視線に気づいたのか、
第二ボタンのあった場所を隠すかのように手を被せた。
「ボタン…どうしたの…?」
ちょっと俯き加減で言った。
「あ~…これ、ちょっと…。」
「誰かに…あげちゃったの…?」
私は先輩の目を見ることができなかった。
「顔…上げて。」
さっきよりも近づいてきた先輩。
「…え?」
私は恐る恐る顔を上げる。