Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
ゴソゴソとポケットの中を探る先輩。
ん…?
何してるんだろう?
私の頭の中には疑問符がぐるぐる回る。
「はい。」
そう言ったのと同時に先輩は私に手を差し出した。
その手の上に乗っている、
小さな1つの箱。
何だろう…?
「開けてみ?」
そう言いながら先輩は優しく微笑んだ。
私はゆっくりとその箱を開ける。
「あっ…」
その箱に入っていたのは、
指輪。
と…第二ボタン。
「これ…」
「俺とペアの指輪。これしてっとずっと一緒に居るみてぇだろ?あと…誰にも取られねぇーよーに、ちゃんとボタン取ってたんだよ。」
「…嬉しい。」
私は溢れる気持ちが涙に移っていた。