Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
“カタンッ”
イスを動かす音がしたのと同時に真央が頭を上げた。
「真央…?どうしたの?」
「あぁ…どうしたんだよ?」
「あ…あのね…まじめに聞いてほしいんだけど…」
「うん(あぁ)」
私と先輩は息をそろえて返事をした。
「あのさ・・・実はね…」
真央は重たい口を一生懸命開きながら話しをはじめた。
「に…妊娠してたの…」
「はっ!?」
先輩は驚いて思わず大声で反応した。
「だから…妊娠してたの…」
「いつわかったっ!?」
「この前…」
「この前っていつだよっ!!」
「1週間ぐらい前…」
「誰の子だ!?」
「も…もちろん慶太だよ!!」
「お前ら…何やってんだよ…」
「だって…愛されてるって証拠がほしかったんだもん…」
「おまっ!!」
先輩は怒鳴ろうとしたけどやめた。
「未来も何か言えよ!!」
先輩は私の方を振り向いて怒鳴った。