Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
「うぅ…う…ぅ…」
「おっおいっ!!!何でお前が泣いてんだよっ!!」
「な…なんでかわかんないよ!!」
「お前が泣いたらこいつが不安になんだろーが!!」
「そ…そうだよね…ごめんねっ!!!」
私はゆっくり真央に視線を移す。
すると真央は、「ごめんね」と言った。
先輩は自分を落ち着かせるためか深いため息をついた。
「産む気は?」
「え…?」
「慶太の子…産む気あんのか?」
「…う…うん。」
「お前、まだ高1だぞ?慶太も。」
「う…ん。」
「世の中甘くねぇーんだぞ?」
「ん…」
「やっていけると思ってんのか?」
「わ…わかんないけどっ!!…が…頑張るもん…」
「親は?両親は知ってんのか?」
「うぅん…まだ言ってない。」
「お前…産む気あっても両親の了承がねぇと産めねぇーんだぞ?」
先輩は自分のことのように真剣に真央と話していた。
私はそれをただ横で聞いてることしか出来なかった。